様々な業種の仕事を経て、司法書士という仕事に出会った河﨑先生。
相続で悩んでいる方を支援したいと思ったきっかけから、仕事で大事にしていることまで伺いました。
今の仕事~相続で不安になっている方をサポート
主に提供しているサービスは、遺産承継業務ですね。
遺産承継業務とは、相続人の皆さまからのご依頼により、特定の相続人の代理人としてではなく、中立的調整役として遺産分割協議の支援を行い、最終的に財産を各相続人へ承継させる業務をいいます。司法書士が遺産管理人として、亡くなった方の不動産・預貯金・株式等の相続財産承継の各種の手続きを一括して受任することで、相続時の煩雑な手続きを代行しています。ただし、弁護士法72条の問題があるので、あくまで紛争性のない相続が対象となります。
比較的新しい業務なので、積極的に取り組んでいる司法書士はまだ少ないと感じますね。
お客様からご依頼をいただいたら、戸籍や住民票を取得して相続人を確定し、代わりに連絡をとるところからスタートしていきます。並行して財産や負債の状況も調査します。
身近な人が亡くなって、まだ心が落ち着いていない時期にこうした手続きを進めるのは本当に大変だと思います。
そんな時に専門職の私達が代行することで、少しでも気持ちが楽になってくれると嬉しいです。
ミッション~相続争いをする家族をゼロにしたい
漠然と、人の役にたてる仕事がしたい、という思いはずっと持っていました。そんな中で、士業というのは魅力的でしたね。勉強を頑張って試験をクリアさえすれば、専門職として困った人の力になる仕事が出来ます。
士業の中でも、司法書士を目指したきっかけはいくつかありますが、特に大きいのは両親が亡くなった後の相続手続きがとても大変だったことが大きな理由のひとつですね。
あの時、身近に相談できる相続の専門家がいれば相続の手続きもスムーズにできたのではないかと今でも思い返します。
自分みたいに相続で大変な思いをしてほしくない。そんな強い意志から司法書士を志しました。
また、相続と聞くと相続争いを想像される方もいらっしゃると思います。これまで仲の良かった親族が相続をきっかけに相続争いが起きることも珍しくありません。
せっかくの家族なのに相続争いで仲が悪くなるのも悲しいですよね。
そのため、私の事務所は「相続争いをする家族をゼロにしたい」をミッションに皆さんのお悩みを事前に解決できる存在になりたいと考えています。
大事にしていること~お話しやすい雰囲気づくりを大事にしています
専門家に自分の困りごとを相談するのは緊張しませんか?
私自身も専門家にお話を伺う時は緊張するので、緊張する方の方が多いのでは?と考えています。
なので、依頼者の方が話しやすい雰囲気を私からつくるようにしています。
また、初回相談を60分に設定している方も多いですが、60分はあっという間なんですよね。
少しでもリラックスして、ゆっくりお話していただけたらと思うので、無料の初回相談を長めにとり、90分に設定しています。
お客様のお話を真摯にお聞きして、今後の流れや私がお手伝いできることをわかり易く丁寧にお伝えする。
すると、事務所にお越しいただいた時は途方に暮れていたお客様の表情が晴れやかになっています。
このような表情の変化を体感できると、自分の仕事がお客様のお役に立てているんだなと実感します。
後は、お客様から質問をいただいたら早くお返事をすることも心がけています。
やっぱり不安な事があるから質問をして頂いてるんですよね。
その気持ちを少しでも楽にしたいですね。
目指していること~困った時に思い出してもらえる人になりたい
事務所の規模を大きくしたいとはあまり考えていません。
私の事務所は、浅草駅から徒歩5分、雷門のすぐ近くに構えています。浅草観光ついでに気軽に足を運んでいただきたいですね。
地元の方からも認知していただけるよう頑張っていきたいと思います。
また、開業してから気づいたのですが、お客様はどの悩み事をどの士業に相談したらいいのかわからない方も多くいらっしゃいます。
私ができることは司法書士のお仕事ですが、対応できない業務であっても税理士や弁護士といった他の士業の専門家を紹介できます。「困った時は河﨑さんの事務所に行こう!」と思い出していただける存在になりたいですね。
後、課題に感じているのは「司法書士は相続の専門家」ということが意外と知られていないことです。司法書士と聞くと会社の設立や登記を代行するイメージをお持ちの方の方が多いです。相続の悩みを抱えたお客様に司法書士の存在を知っていただくためにも、司法書士は相続の専門家でもあることを発信していきたいですね。
河﨑リーガル司法書士事務所
河﨑陽平先生
プロフィール
昭和58年生まれ、東京都府中市出身。4歳よりバイオリンを習い始め、音大を目指して練習にはげむ日々を送る。 中学校の頃、音楽で食べていくには実力が足りないと思い知らされ断念。 その後高校、大学と特に明確な目標もないまま進学するも、やりたい事もなかったため大学生活にも身が入らず退学。一方仕事を通じて自分のやりたい事を見つけるため、不動産会社や飲食店店員、日雇い労働から出版業など様々な職を転々とする。そんな中、専門知識をもって人の役にたつような仕事ができる士業の仕事に興味を持ち、自分が受けられる資格の中で最難関であった司法書士を目指す。合格を目指しながら司法書士事務所で実務経験を積んでいるときに、相続で悩んでいる沢山の方と出会う。独立開業後も 相続分野で困っている人の助けになるため、日々研鑽を積んでいく。