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インタビュー

財務の観点から中小企業をサポートしたい 室田昌克先生

財務の世界に飛び込んでから、様々な会社で15年以上実績を重ねてきた室田先生。
税理士として感じる中小企業が抱えている課題や、仕事をする上で大事にしていることなどをお伺いしました。

中小企業こそ財務にもっと力を

中小企業の帳簿作成や決算業務、資金繰り、資金調達の支援を主に行っています。
過去の数字をどう拾うか、未来のお金をどのように集めるのかを考えることが多いですね。

この仕事を始めてから気づいたのですが、中小企業ですと資金繰り、資金調達といったいわゆる「財務」領域にに注力する人を、社内のリソースから割くのは難しいんですよね。

ですが財務は事業会社の要にあたると私は考えています。お金の動きによって、どの事業に注力するかも変わります。さらに、新規事業を始めるなら資金調達も重要になります。
ですから中小企業の経営者には財務にもっと力を注いでもらえたらと考えています。

独立ははやい段階から考えてました

ずっと事業会社で働くのではなく、ゆくゆくは何かしらで独立したいなと考えていました。
特にどの業界で独立するか決めていなかったのですが、最初に配属された部署が、経理部門だったことは大きかったと思います。

当時は未経験だったので、研修を通して学べる環境があるのはありがたかったですね。
その後、資金調達の経験や資金繰りの経験をさせてもらいました。
この経験をせっかくなら活かしたい。資金繰りや資金調達で悩んでいる中小企業の経営者をサポートしようと思い、税理士として独立しました。

また、財務目線だけでなく、海外進出を考えている企業のお力になりたいと考えています。以前アメリカで仕事をしていた際に、輸出入の多い会社や日本国内で外国人の方が社長をやっている会社のお手伝いをし、そのおかげで英語を使った海外とのやりとりもできるようになったので、その経験を活かせるのではと考えています。

お客様がわかる言葉で伝える


お客様に説明をする際、税法にまつわる言葉についての「使い方」は気をつけています。
専門用語をなるべく使わないようにしています。

なぜなら言葉の定義を正確に伝えるよりもお客様に分かりやすく伝えることの方が大事だと考えているからです。
会社のお金の流れを「専門用語」で解説されても、なんとなく分かった気にはなるかもしれません。ですが正確には理解できていないかもしれないですよね。

お金の流れは経営の意思決定に影響を与えるので、正しく理解していただきたいなと考えています。それが後悔しない意思決定につながるとおもいます。

あとは、私がお客様の立場だったら専門家の話をちゃんと理解したいし、納得した上で一緒にお仕事をしたいなと思います。お客様の目線に立って仕事をすることも意識していますね。

財務の重要性と国の支援制度を積極的に発信したい

日々の仕事をすすめる上で、まだまだ財務の重要性が経営者の皆さんに伝わっていないように感じるので、財務の重要性を発信していきたいと考えています。財務がどれほど大切なのかを伝え、もっと活用していただきたいですね。

税理士をどのようにつかうかは、経営者それぞれですが、単に記帳代行をお願いして、納税してファイリングして終わり、だとせっかくの数字が活かせていないように感じます。財務の観点から税理士を活用してほしいなと思います。
自社で財務を活用できるようになることで、活性化する中小企業が増えると嬉しいです。ひいては、日本の経済全体が活性化したらいいですね。

資金調達という観点からは、事業会社向けの補助金制度や国の支援制度も選択肢の一つですが、情報がなかなか伝わっていないのはもったいないかなと思います。
積極的に情報を取りに行く経営者は支援を受けられていますが、そういった情報を見逃している経営者もまだまだいらっしゃるように思います。
一人でも多くの方が支援を受けられるように私が国の支援制度などを発信していきたいですね。

Biz Bloom経営会計事務所
室田昌克 先生

プロフィール

1976年大阪市都島区(京橋商店街付近)生まれ。1995年清風高校卒業、1999年京都大学経済学部卒業。決算・申告の手続面のみならず、財務(お金の流れ見える化、資金計画策定、資金調達、海外展開、M&A)に関するアドバイスを通じて100年続く企業を創出することを理想としている。パナソニックを始めとする上場企業数社の財務経理部門において国内外の税務に加え、資金調達・M&A・中期計画立案・中国子会社設立など幅広い業務を経験。特に資金調達においては、売上4千億円の上場企業の資金管理責任者として常時100億円程度の資金調達をしながら資金繰りを行っていた。
また、米国での勤務経験も有する。

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